広さ16帖のお座敷で、室の東側に床の間を構え、また、南側にも棚と床の間を設けています。
東側床柱はこぶ付きで、シンプルなつくりの中でのアクセントとして効果的に使用されています。
昭和8年発行の「越佐大観」によると、この部屋が宇喜世で初めてつくられた3階部分であると思われます。
当時、初めて増築された3階部分は「愛山閣(あいざんかく)」とよばれていました。
南側の床脇は、違い棚に蝦束(違い棚の上下の棚板の間にある束柱)、筆返しまで付いていますが、なぜか床脇の違い棚の下部は壁になっています。
新三階は、他の室(仲三階・桜三階)に比べて造りが新しく、内装としては一番新しく見えますが、実は一番古い三階部分です。